PostScript?TrueType?OpenType?様々なフォントについて

印刷業界等では「フォント」という言葉を良く耳にします。
恐らく「フォント=文字」等のイメージをお持ちになっている方も多いのではないでしょうか。基本的な認識としては問題ありませんが、せっかくですので今回は良く耳にするフォントについて詳しくご紹介してしていきたいと思います。

フォントとは?

フォントとは「書体と文字のスタイル全般」を意味します。書体・文字スタイル全般=フォント

本来は「あるデザインをもとに作られた欧文書体の活字のひと揃い」のことを意味しておりましたが、DTP(パソコン上で印刷物のデータを制作すること)で印刷データを作るようになることで、フォントは書体の意味も持つようになり、その後文字全般を意味するようになりました。

「ビットマップフォント」と「アウトラインフォント」

パソコン上で使用するフォントについては、大きく分けると「ビットマップフォント」と「アウトラインフォント」があります。

①ビットマップフォント

ビットマップフォントとはドット(点)の組み合わせで表現されるフォントとなります。
DTPが始まる前のパソコンやワープロ等で使用されていましたが、文字サイズの拡大等によってギザギザに表示されるといった理由などから、現在ではほとんど使用されていません。

ビットマップフォントのイメージイラスト画像

②アウトラインフォント

一方、「アウトラインフォント」とは文字の輪郭を滑らかな曲線のデータとして持つことで表現されるフォントとなります。
拡大しても綺麗に表示されるといった特徴から、現在のパソコンで表示されるフォントのほとんどはアウトラインフォントとなります。
そして、現在主流のアウトラインフォントには様々な形式があり、代表的なものとしてはPostScriptフォント、TrueTypeフォント、OpenTypeフォントなどがあります。

アウトラインフォントのイメージイラスト画像

PostScriptフォントとは?

Adobe Systemsが開発したアウトラインフォントです。
Appleのプリンタで採用されたことから、Macintoshで広く普及しましたが、表示するにはAdobe Type Managerというソフトウェアが必要なのに加え、パソコンとプリンタの両方にフォントをインストールする必要がありました。

TrueTypeフォントとは?

AppleとMicrosoftが共同開発したアウトラインフォントです。
Adobe Systemsが開発したPostScriptフォントのライセンス価格が高額であったため開発されたとも言われます。
比較的安価なライセンス料金であったことや、PostScriptフォントとは違い、プリンタへのフォントのインストールが不要であったため、多くの新書体の開発や古い書体の復刻がTrueTypeフォントによって行われました。

OpenTypeフォントとは?

Adobe SystemsMicrosoftが共同開発したフォント形式です。
WindowsとMac間の双方での使用実現(=クロスプラットフォーム)や文字種の拡大を目的に開発されました。特徴としてはMacとWindowsの両方で同じ表示が可能であることや、最大約65,000文字の登録も可能であり、プリンタへのフォントのインストールも不要であることが挙げられます。

OpenTypeフォント名の末尾に付く「Std」,「Pro」とは?

「Std」,「Pro」等は収録文字数の違いを表しています。「Std」は9,354文字、「Pro」は15,444文字の字体を収録しています。

illustratorやPhotoshopでのフォントの見分け方

TrueType

OpenType

ポスター等の印刷物のデータを作成する際にillustratorやPhotoshopを使用される方も多いかと思います。illustratorやPhotoshopではフォント名の横にそれぞれ「t」「o」が記載されています。
こちらは「t」がTrueTypeフォント、「o」がOpenTypeフォントであることを意味しています。

まとめ
PostScriptフォントはWindowsやAdobeでのサポートが終了しており、現在ではTrueTypeフォントとOpenTypeフォントが主流となっています。
TrueTypeフォントとOpenTypeフォントを比較するとTrueTypeフォントの方が歴史が古いため、フォントの種類が多い傾向がありますが、同じフォントでもTrueTypeフォントとOpenTypeフォントの両方で開発されている場合があります。
その際はMac、windowsでのフォントの互換性や多くの収録文字数を保持している等のメリットがあるOpenTypeフォントを使用した方が無難かと思われますので、先ほど紹介しました「illustratorやPhotoshopでのフォントの見分け方」を参考に印刷データを作成してみてはいかがでしょうか。