アートボードサイズ以上のデータを作る方法

10mのデータを作ろうとすると...ラスタライズ効果が!!エラーが出る!!イラストレーターで長尺ポスターが作れない!!!

長尺のポスターを作りたい…
でも「Illustratorのアートボードのサイズは約5.7m(5779.5mm)までだし…」とお悩みの方に。
少し前まではそうでしたが、今は…… ?
アートボードサイズ以上のデータの作り方について紹介をします。

そもそも【アートボードサイズ以上】の定義って?

ここで言う【アートボードサイズ以上】のデータとは、かつてのIllustratorの仕様上の限界であった約5.7mを超えるような、超大型の印刷データのことを指します。

Illustratorのバージョンや設定によって、作成可能な最大サイズは以下のように異なります。

・Illustrator 2020(Ver.24.1)以前: 約5.7m(5779.5mm)まで
・Illustrator 2020(Ver.24.2)以降(大きなカンバス機能): 約57mまで

このように、アプリケーション上は約57mまで作成可能であっても、実際には高解像度でのデータ処理負荷や入稿データの互換性を考慮すると、原寸大で作成すること自体が必ずしも正解ではありません。

そのため、アートボード制限を超えるサイズはもちろん、制限以内であっても、より安全で汎用性の高いデータを作るために縮小データでの作成を推奨しています。

Illustratorの大きなカンバス機能とは?

Illustrator(バージョン24.2以降)では、最大2,270 × 2,270インチ(約57m×57m)までの大きなカンバスを実寸で作成可能です。

Illustrator 2020(Ver.24.2)以降、大きなカンバス機能を使えばアートボードサイズがこれまでより面積100倍の約57mまで広げることができます

新規ドキュメント画面で幅または高さのどちらかに約5.7m(5779.5mm)を超える数値を入力すると「大きなカンバス」の扱いになり、ラスタライズ効果の初期値(デフォルト)が自動的に[36ppi]になります。
もちろん手動で[300ppi]などの高解像度へ変更可能ですが、変更はおすすめできないんですよね…

このラスタライズ効果とはあくまでドロップシャドウやぼかし等の効果を内部で画像化する際の設定なので、フォントや図形などのベクターデータや、配置した画像が強制的に36ppiに下げられて劣化するわけではありません。

ですが…10mを超えるような長尺データのまま高解像度でドロップシャドウやぼかし等の効果を処理しようとすると、データが重くなりすぎてパソコンがフリーズしたり、パフォーマンスが低下したりするのであまりおすすめはできません。

大きなカンバスでも縮小データを推奨する理由

実寸で作成できる大きなカンバス機能があるにもかかわらず、縮小データ(1/10サイズなど)での作成が推奨されるのは、前述している通りパフォーマンスの向上と、汎用性を確保するためです。

データを縮小サイズで作ることで、 データ自体が軽量化され、画面のプレビュー、PDFへの書き出しなどがスムーズになります。

また一般的な印刷物では300ppiが安全基準とされていますが、10mを超えるような長尺の場合、適切な解像度は視認距離(どれくらい離れて見るか)によって異なります。

手元で見るチラシとは違い、街頭看板のように遠くから離れて見るものであれば、最終的な実寸時の解像度は150ppiや、場合によっては30〜72ppi程度でも、人間の目には十分綺麗な画質として認識されます。

それでは、縦横比を合わせた「縮小データ」の作成方法をご説明いたします!

データの作り方

一例:ポスター印刷ソクプリで出力可能な最大サイズ10000mm×1050mmの印刷物のデータを作りたい場合

10000mm×1050mmの横断幕を・・・

原寸10000mm×1050mmでデータを作ると

データを10000mm×1050mmでデータを作ると、アートボードからはみ出てしまいます。

原寸を50%に縮小したサイズ5000mm×525mmでデータを作ると(原寸の2分の1)

アートボード内に収まり、作成が可能です!

原寸を10%に縮小したサイズ1000mm×105mmでデータを作ると(原寸の10分の1)

アートボード内に収まり、作成が可能です!

この通り長尺のポスターも簡単にデータ作成が可能です。
一例として50%に縮小したケースと、10%に縮小したケースでご案内いたしました!
上記の通りお客様にて縮小サイズでデータを作成していただきましたら、そちらをもとに当店が出力時に縮小した分を拡大することになります!

印刷の依頼方法

あとは1000cmを注文の上、データ入稿時に希望サイズの10000mm×1050mmを仕上がりサイズの[その他・オリジナルサイズ]の項目に記載するだけでOK!

当店にて希望サイズに拡大してお仕上げいたします。

今回は最終的に10000mm×1050mmにしたいので、[長さ1000cm]をカートに入れて頂きます。

入稿時に仕上がりサイズを指定してください。こちらの指定がないと、意図しないサイズに仕上がる場合があります。
入稿フォームで最終的に仕上げて欲しいサイズを指定!

拡大することがご不安な方へ

でも拡大すると解像度が心配…
原寸大(ここでは10m)を前提に作ったデータなら大丈夫です。

しかし表現したい物によって適切なデータの形式は異なります。
こちらもご参考ください↓
ベクターデータとビットマップデータについて

写真などの画像を埋め込む場合は適切な解像度になるように注意!
一例として、等倍で150ppiが必要なデータを50%で作る場合、300ppiにしておきましょう。

印刷物で最適な解像度については下記ページ内で紹介しています。
是非とも参考にしてくださいね↓
印刷物に最適な解像度について当店の看板ポスターを張替えて実証してみました!!

当店は1050mm×10Mまでの長尺サイズも1枚物として出力可能です。
※用紙によっては最大幅が900mmのものもございますので商品ページをご確認ください。

通常よりも長い変形サイズのポスターが作成出来なくて困った経験がある方!
そんな時は長尺印刷も可能なソクプリに是非ともお任せください!
ご注文をお待ちしております♪

長尺におすすめな用紙はこちら!